多くの医学部では年齢制限を設けていません。医学部受験生の合格者を見てみると、浪人生の割合は62%にも及びます。
つまり医学部の受験生は、他学部と比べて浪人生の割合が多くなっているのです。
詳しくは「医学部にはどれくらいの浪人生が入学するの?」をご参考ください。
年齢制限にまつわる様々な事例
医学部には浪人生が多い一方で、過去には年齢制限にまつわる裁判が起きているのも事実です。
不合格を不服に感じた女性が大学側に入試成績の開示を求めたところ、筆記試験の点数は合格者の平均点以上という結果でした。
女性は「年齢による不合格」であったのではという疑念を持ち提訴しましたが、裁判所は「面接の評価を審理するのには適さない」という理由で女性の訴えを却下し、大学側の勝訴となっています。
- 高齢の方が医学部に合格した事例
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年齢にまつわる裁判事例は、受験生に「医学部には年齢制限がある」という印象を植え付けてしまうかもしれませんが、逆に高齢の方が医学部を受験して合格した事例も存在します。
- 事例1
医者を目指して高校教師を辞めた男性が、54歳にして京都大学の医学部に合格しています。
医師になることを夢見て京都大学医学部に入学し、晴れて医師免許を取得しました。 - 事例2
僧侶の仕事をこなしながら医者の道を志し、46歳で医学部に合格した男性もいます。
2000年に帝京大学医学部に入学、2006年には医師免許を取得しました。
- 事例1
医者を目指して高校教師を辞めた男性が、54歳にして京都大学の医学部に合格しています。
最近の医学部の傾向
医学部を受験できるのは、必ずしも高校生と浪人生のみではありません。
「学士編入試験」は一度他学部を卒業して学士を持つ人、もしくは学士習得予定の人を対象に行う試験で、医学部の第2年次もしくは3年次へ編入することができる制度です。
国公立のみならず私立大学医学部でも実施されており、学士編入試験は現役生よりも年齢の高い人に向けられています。
ただし、各大学によって学士編入学試験の条件や試験科目は異なりますので事前に調べておく必要があるでしょう。
編入について詳しくは、「医学部に編入するには」をご覧ください。