医学部の受験では、ほとんどの大学で小論文を課しています。しっかりと対策をしておきましょう。
小論文に必要な力
まずは小論文対策について紹介します。
小論文では、「自分の意見を理由とともに主張する」「文章をわかりやすく構成する」「自分の意見を客観的にとらえる」「与えられている課題を読み取る」などのスキルが試されています。
言い換えれば、論理力、表現力、分析力が設問にふさわしい形で発揮できているかということを見られているのです。
- 医療や福祉ニュースにアンテナを張る
-
医療や福祉ジャンルのニュースは、小論文の中でもよく取り扱われます。
そうしたニュースに出てくるキーワードを理解しておくことは、医療に携わるために不可欠であり、理解力の向上にもつながります。
また小論文で見られるのは、知識そのものではなくその問題に対しての「解き方・考え方」です。
メディアで報じられるものごとに対して自分の意見を持ち、それを文章にまとめる訓練をつみ重ねることで、小論文に必要なスキルを高めていきましょう。 - 過去問に目を通す
-
学科試験と同じく、小論文でも志望する大学の過去問には目を通しておきましょう。
どのようなジャンルからの出題が多いか、出題形式はどういった形式になっているかという傾向をつかむことができます。 - 第三者に評価してもらう
-
自分が書いた文章を自ら客観的に評価することは困難です。
学校や塾、予備校の先生に見てもらう、あるいは通信添削を利用して第三者に評価してもらい、客観的な視点を取り入れていきましょう。
小論文は重要な試験
小論文は医学部入試の最後に待ち受けている関門です。
重要性を理解し、抜かりなく対策を行えるようにしましょう。
- なぜ小論文試験が行われるのか
-
医学部入試では、推薦入試やAO入試だけでなく、一般入試でもよく小論文が課されます。
医学部は医師を育てる学部なので、入試の時点で医師としての適性を見定めておく必要があるのです。
つまり小論文では、受験生それぞれがどれだけ本気で医師を目指しているかを見られているともいえます。 - 多くの医学部入試で小論文試験がある
-
2015年度のデータですが、一般入試で小論文を課している国公立大学は、前期試験で4校、後期試験で14校です。
国公立で実施される小論文の多くは点数化されており、ほとんどの大学が配点を公開しています。
わずか1点の差が命取りになりかねない国公立大学医学部の一般入試では、小論文の対策をしておくことが必須です。 多くの私立大学でも一般入試やセンター利用入試に小論文を課しており、2015年度で小論文のなかった私立大学はわずか3校にとどまっています。
また推薦入試やAO入試では、ほぼ全ての大学で小論文と面接が課されています。