国公立と私立にはそれぞれ特徴があるので、一概にどちらを目指したほうがよいとはいえません。 自分の学習状況や目指す方向性で大学を決めることをおすすめします。 ここでは国公立と私立医学部の一般的な特徴を、項目に分けてご紹介します。
受験科目
国公立と私立では、一般的に受験科目の数が異なります。筆記試験は、国公立医学部が5教科7科目、私立が3教科の大学が多くなっています。 その点で国公立の受験は私立よりも幅広い教科での勉強が必要になります。 詳しくは、「医学部の受験科目は一般学部の科目と違うの?」を参照してください。 基礎医学の研究と臨床分野については、「医学部生が医者以外になることもある?」を参照してください。学費
私立大学医学部の学費は国公立に比べて高額です。学費を抑えたいのであれば、基本的には国公立の医学部を目指すべきといえます。 ただし私立は大学ごとに学費が大きく異なりますので、学費の安い大学を選ぶことは可能です。 医学部の詳しい学費については、「医学部って学費が高いの?」を参照してください。試験日
推薦やAO入試を除くと、国公立はどの大学も一般入試日が同じです。前期と後期を合わせても1年に2校しか受験できません。 公立では中期の日程を設ける大学も出てきましたが、それを含めても私立の試験日の数には及びません。 私立は大学によって試験日が異なるため、日程さえ合えば複数の大学を受験することが可能です。 国公立合格に不安を感じている人は、国公立を諦めるのではなく、国公立大学と私立大学をどちらも受験するようにしましょう。国公立・私立という区分以外の視点
さまざまな項目で国公立と私立の医学部を比較してきましたが、大学を特徴付けるのは国公立・私立というくくりだけではありません。- 国家試験合格率と留年者数
- 医師になるためには、医師国家試験に合格する必要があります。 より効率的に医師国家試験の合格を目指すのであれば、合格率の高い大学に入学するのがよいでしょう。また学費や労力を考えると、最短での合格が望ましいため、合格率とあわせて留年者数も参考にしてください。 国家試験の合格率と留年者数については、ホームページで公開している大学も多いため事前に調べてみてください。
- 卒業後の進路
- 国公立や私立に関係なく、大学によって医学部の研究実績や得意分野、カリキュラムは異なってきます。 医師になる時、自分がどのような分野に力を入れたいのか、どのような働き方をしたいのかを見極めた上で、大学を選びましょう。 ホームページやパンフレットで見極めるのが難しければ、オープンキャンパスに参加してスタッフや先輩に直接質問するのも一つの方法です。 ぜひ悔いの残らない大学選びをして下さい。