滑り止めの大学は、自分の学力と大学のレベルをすり合わせて決めるのが一般的です。
滑り止めとは、志望大学に落ちたときのために受けておく大学のことを指します。
模試の判定を利用して滑り止めを選ぶ
模試の判定を一つの目安として、滑り止めになる医学部を決めることができます。模試を受けると各大学の合格可能性判定が出てきます。
合格可能性判定を見ながら滑り止めにできそうな医学部を判断してください。
また、模試だけでなく、それぞれの医学部の過去問を解いてみるのも自分の実力を知る良い指標となります。
ただし、それぞれの医学部ごとに必要な学力の差が小さいのが医学部受験の特徴です。
どの医学部も偏差値が高く難関なので、医学部受験では合格が確実といえるような滑り止めを作りにくい現状があることには注意が必要です。
第1志望を圧迫しないように滑り止めを選ぶ
滑り止めの受験が、本当に行きたい医学部の受験の邪魔をしてしまうようでは本末転倒です。
滑り止めは第1志望の受験の妨げとならないように選ばなければなりません。
- 第1志望の受験科目と出題傾向に合う滑り止めを選ぶ
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滑り止めは、第1志望の受験科目と出題傾向に似た医学部を選ぶことが重要です。
もしもまったく異なる医学部を滑り止めとして選んでしまうと、滑り止めのためだけに別の科目や出題傾向の対策をする必要が出てきます。
滑り止めの対策に使う時間やエネルギーは、本当に行きたい医学部の対策に使うようにしましょう。 - 日程を考慮して滑り止めを選ぶ
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第1志望の受験のときに実力を出し切れる受験スケジュールが理想です。
滑り止めの受験日が第1志望の受験日と近いと、第1志望の受験のときに高い集中力を保てなくなります。
特に地方の医学部だと移動にも時間がかかるので注意が必要です。
本当に行きたい医学部の受験で実力が発揮できるように、日程を合わせた滑り止めを選びましょう。
他学部も視野に入れて滑り止めを選ぶ
医学部を受験する人の中には、医学部ではなく他学部を滑り止めにする人もいます。
医学部はどの学校もレベルが高く決定的な滑り止めは作りにくいということもあり、医学部より難易度に幅のある他学部を滑り止めにするのです。
医者になるためであれば医学部に行くしかありませんが、医療という分野で考えると薬学部、歯学部も受験の候補に挙げられます。
このように様々な方法で滑り止めを選ぶことができますが、最も重要なことは自分の実力をはっきりと把握することです。
模試や過去問を解いて自分の実力を測り、計画的に志望校と滑り止めを決めましょう。