医学部の大学受験はどういうスケジュールになる?

年間日程、一般入試の日程、受験会場など、しっかりと調べておくことで無理のない受験計画を立てることが必要です。

国公立大学入試の日程

国公立大学の入試には一般入試の他に推薦入試やAO入試があり、それぞれスケジュールが異なります。

一般入試について
数多くの受験生が挑むことになる一般入学試験で、まず最初の関門となるのがセンター試験です。
一次試験とも呼ばれるセンター試験は、1月13日以降の最初の土曜日と日曜日で実施され、全国の各都道府県で一斉に行われます。
センター試験で獲得した点数をもとに、志望大学に願書を提出することで、前期日程と後期日程でそれぞれ各1校ずつ国公立大学を受験することができます。
前期日程は2月後半、後期日程は3月中旬ごろです。
他にも推薦入試やAO入試もあるため、出願資格や試験のスケジュール調整がうまくいけば、2回以上国公立大学の入学試験にチャレンジすることができます。
ただし医学部入学試験に関しては、後期の募集を行わない大学が多くなっています。
停止した後期の募集人員は主に推薦入試やAO入試で行う「地域枠」入試の募集人員に振り分けているところもあり、国公立大学の一般入試は狭き門です。
推薦入試とAO入試
国公立大学医学部の9割以上において、推薦入試とAO入試のどちらかが実施されています。
AO入試の出願受付が8月1日以降、推薦入試の推薦受付は11月1日以降となっているため、一般入試の前期・後期と合わせて1年で最大4回まで受験が可能です。
しかしいずれの場合も、合格して入学手続きをすると他校の試験に合格しても入学はできないため、全てを受験して結果を見てから入学先を決めるというようなことはできません。

私立大学入試の日程

私立大学医学部における入学試験の年間のスケジュールは、おおまかにAO入学試験が10月、推薦入学試験が11月中旬から12月上旬にかけて、センター利用入学試験の一次が1月中旬、センター利用入学試験の二次が2月中旬、一般入学試験が1月中旬から3月上旬にかけてです。
AO入学試験の申し込みは、8月から9月上旬ごろ始まることになります。

推薦入学試験には注意
推薦入学試験ですが、評定平均値が決まるのは、3年生の1学期の期末試験後となるのが一般的です。
この成績を見てから推薦入学試験を検討し始めるようでは、スケジュールとしては遅いといわざるを得ません。
推薦入学試験は、11月から12月にかけて行われるため、9月ごろには過去問・小論文・面接などの対策を行っている必要が出てきます。
すると一般入学試験の対策をするために必要な時間がうまく取れず、運悪く推薦入学試験で不合格になった場合に、一般入学試験の対策が不十分となってしまうかもしれません。
一般入学試験もよく考えて受けるべき
一般入学試験は、センター試験の翌日から毎日のようにどこかの大学で行われます。
また同日に複数大学の1次試験や2次試験が重複することも起こり得るため、受験生は混乱してしまいがちです。
大学ごとに受験会場も違うため、自分が受験する会場やその場所は確実に把握しておきましょう。
移動距離や疲労も考えて受験の日程を組み立てておくのがおすすめです。