医学部を受験するにあたって後期試験の難易度が高いといわれる理由は、前期試験に比べて倍率や偏差値が上がるためです。 また後期試験の科目は、比較的対策が困難な面接や小論文が加わるため、前期試験よりも難易度が高くなる原因になります。
医学部は後期試験を実施する大学が少ない
日本の医学部は全国でおよそ80校ありますが、その中で後期試験を実施している大学は、国公立と私立を合わせても30校ほどしかありません。前期試験で不合格となった受験生が、後期試験を行う数少ない医学部に集中するため、倍率や偏差値が上昇してしまいます。さらに、後期試験では募集人数が前期試験と比較すると半数以下になるため、合格者数が限られてしまうのです。
後期試験の受験科目は面接や小論文がポイント
主な後期試験の受験科目は、面接や小論文です。近年の医学部では、成績が優秀であるのはもちろんのこと、受験生の医学部への適正があるか見極めるため、面接や小論文を課しています。 そのため、医学部の後期試験では、面接や小論文の対策をすることが重要なポイントです。面接や小論文の対策を行っている、医学部専門予備校があります。倍率の高い後期試験であっても自信をもって試験に挑めるように、対策講座を行っている予備校を利用してみてはいかがでしょうか。
また、医学部の面接試験について詳しく知りたい方は、「医学部の面接のために、勉強以外で取り組んでおいた方がよいことは?」を参照してください。
後期試験の合格には生活リズムが大事
後期試験で合格するには、前期試験前と変わらない生活を送れるかどうかがポイントです。一般的に国公立大や私立大に関わらず、前期試験で合格するために目標を設定して勉強に励みます。 そのため、前期試験が終わったと同時に受験に対する集中力が途切れて、勉強を休む日が続いてしまうことがあります。
前期試験の結果によって後期試験を受ける可能性がある場合は、今以上に学力を伸ばす必要があるため、生活リズムを崩すことなく受験勉強に挑む必要があるのです。
後期試験は医学部に限らず、他学部でも倍率や偏差値が高くなります。
後期試験があるからと油断せずに、まずは前期試験で結果を出せるように、十分な入試対策を行うようにしましょう。