松原 好之 × 鷲見 宗一郎(兵庫医科大学1年生)



鷲見 「校舎、新しくなりましたね。去年よりすっかりきれいになって。」
松原 「ありがとう。生徒さんが増えて、環境面でも管理面でもいろいろ変えなきゃならなくなって。ちょっと貯金もできたしね(笑)。ところで、大学の方はちゃんと行ってんの。」
鷲見 「まじめに行ってますよ。でも、兵庫医大の学生って、ほんとにまじめですね。どこでもそうなんですか。」
松原 「全般的にまじめみたいだね。俺たちの学生時代にはまじめじゃないことが自慢だったんで、ちょっとこんなにまじめでいいんかなぁ、とさえ思う。力強いまじめならいいけど、ひ弱で神経質だからまじめに振舞わざるをえない、というような気がしなくもない。」
鷲見 「まじめな女の子が増えたってのも原因じゃないでしょうか。」
松原 「それはそうかもしれない。女の子のまじめな勤勉さと男の子が本来持つ豪快な面とがうまくかみ合ってくれたら俺たちの時代になかったいいところがたくさん出てくると思うね。ところでビッグバンの勉強で何か役立つことはあった?」
鷲見 「そりゃ、大ありです。まず現役のころは全く勉強してませんでしたし。浪人最初の年、大手予備校に入っても、よく遊び、よく遊ぶ(笑)、ひたすら楽しい浪人生活でした。こんなんじゃいかんとさすがに自分でも思って2浪目にここの説明会に来させてもらいました。春期に出てここに決めました。一番大きな出来事は、ビッグバンの先生のアドバイスで物理から生物に変えたことです。ビッグバンについていくうち、秋の模試では生物偏差値70を越しました。ビッグバンの先生たちからは何より、努力は報われる、という勤勉の大切さを教えてもらいました。」
松原 「そりゃいいですね。医者は一生勉強だと言われています。ビッグバンが、勤勉さと学習効率のよさを会得する機関として認められるなら、こんなうれしいことはありません。」
鷲見 「何せ、早朝テストから始まり、夜の10時まで外へ出られないわけですからね。否応なしに勤勉さが身に付きます。それと、年間、3回以上同じ単元を繰り返してくれる点でも、学習効率は高くなりますね。普通の予備校だと年1回だけ。4月に習ったことはもう二度と習えない。自主的に勉強する人ならまだしも、僕のようなええかげんな受験生はそれでは早々とリタイアですわ。わからないところがあれば質問しなさいと言われるけど、これがけっこうむずかしい。行き当たりばったりの質問ならまだしも、ふつう質問といったら、質問事項をまとめてからじゃないとしにいけないじゃないですか。そうこうしているうちに次の課題が出てきて結局質問しないままに。そのうち、まあ入試では満点取らなくていいんだし、なんて考えも出てきて、満点どころか、合格点からはますます遠のいていくんですよね。その点、ビッグバンでは同じ単元を習う二回目、三回目で、あ、あそこはこうだったのか、と目からうろこが落ちるということがしょっちゅうありました。」
松原 「継続は力なり、という言葉があるけど、継続と反復は力なり、と言い換えたいところだね。ところでビッグバンと大手予備校との学習面以外の違いといったら何でしょう。」
鷲見 「そうですね。まずビッグバンの生徒は金持ちの子が多い(笑)。オカンが訪ねてきて昼飯一緒に食った、言うても、ホテルで8,000円のフルコースランチとかね。すでにお袋の味じゃ、ないんですよ(笑)。うちは一般庶民ですから、海外旅行なんて行ったこともないし。けど、週1回の休日の楽しみといったら、CD聴くとかゲームセンター行くとか服買いに行くとか、その点は、おんなじでしたね。ほんまもんの貧乏な人というのは、どちらの予備校にもいなかったと思うけど、金持ちが多いビッグバンもそうではない大手予備校も生徒の質は変わらんということでした。ただ、教育にお金を惜しまないという点では、うちの親も含めてビッグバンの生徒の親は、すばらしいと思いました。これは、口に出さないけど、みんな親に感謝していると思いますよ。」
松原 「いいですね。親はそれだけで、報われた気分になります。司馬遼太郎が、人には食欲、性欲、睡眠欲に加えて、教育欲があると言っています。わが子に衣食住を施すのが親の最低の義務なら、子供に思う存分、教育を施してやるのがもうひとつ上のレベルの親の務めでしょうね。君のお母様も保護者会などで少しことばを交わすだけでも、そのことばの端々から、いつも母親の本能だけではないとても深いところから、全人的な子育てを考えておいでの様子がうかがえました。しかも浪人を持つ親を楽しんでおられましたしね。」
鷲見 「それは、うちの親を誉めすぎですよ(笑)。確かに俺に気遣っているのはわかりましたけどね。親が気遣っているのを見て初めて、やっぱ、勉強せなアカンねんな、と思えてきます。個別をとるにしても、けっこう高いですからやっぱり気遣います。個別をとらな伸びんのかな、できたらとらずに伸ばしたいな、でもそれは無理かな、という葛藤があります。親がいくらでも金を出すから個別指導、取りたいだけ取れ、と言ってくれると涙が出るほどうれしいけど、申し訳ない気持ちでいっぱいになりますね。」
松原 「ああ、そう。今どきの子どもは昔風のハングリー精神がなくなったと言われてますが、みんなちゃんと親のことを考えているんだね。それだったら安心です。まだまだ日本の教育はだめになっていない、と安心しました(笑)。親からすれば例外なくわが子はかわいいので、基準にはなりませんが、子どもが親をどう見るかが教育の成果が上がったかどうかの基準だと思います。でも、親が子どもに気遣っているうちはまだ成果が出てない時期だと見るべきですね。ところでどんな医者になりたいですか。」
鷲見 「いやあ、まだ決めてませんね。親が医者でないので雛形がありません。6年間のうちにじっくり決めたいと思います。でも勤勉さには自信がつきましたから少々は無理の利く体力はあると思います。」
松原 「で、当面何かしたいことがあるの?受験生時代に、合格したら、ぜひこんなことをしてみたかった、あんなことをしてみたかった、とか思わなかったかい。」
鷲見 「ええ、ぜひやってみたいことがあります。長年の夢でした。それは、ビッグバンで講師、個別講師をやることです。特に生物はゼロから教えてもらいました。合格の原動力になったのも生物です。ノートは全部とってあります。ビッグバンで教えてもらったことを後輩に伝えたいと、それだけを思っています。長年の夢でした。お願いします、やらせてください。」
松原 「何だ。小さな夢だな(笑)。長年の夢というほど、長年たっていないし(笑)。ともあれ、すぐには無理ですよ。2年になったとき試験を受けに来てください。競争率は50倍ぐらいです。医学部入るよりむずかしいです(笑)。でも、いい学生講師は絶対いい臨床医になると確信しています。できない子の気持ちがわかってその子を合格まで導けたら、弱い立場の患者さんを心身ともに回復させる能力があるとみなせますからね。」
鷲見 「じゃあ、今年一年、ビッグバンに合格できるよう、学業と両立させてがんばります。」
松原 「留年だけはしないように(笑)。」