センター試験で失敗しても、失敗の度合いや目指す進路によってはミスを挽回することも可能です。
ただしセンター試験での失敗は、狭き門で1点の争いとなる医学部受験においては命取りになりかねないことも事実です。
私立大学であればセンターを利用しない方式も
私立大学であれば、センター試験の点数を考慮しない一般入試が数多く実施されています。
国公立の医学部と比べて、学費は上がることになりますが、私立の医学部に志望校を変更するのもひとつの手段です。
センターの点数によっては挽回も可能
センター試験の点数が思うように取れず、国公立大学の医学部を受験する場合、センター試験と2次試験の配点比率をよく調べる必要が出てきます。
大学によってはセンター試験の配点比率が低く、2次試験の点数によっては逆転する可能性もあるからです。
また大学によっては各科目の配点比率が違うということもあります。
そのため1科目や2科目であれば、そうした配点比率の違いを使って点数の低さをカバーすることもできます。
しかし国公立大学医学部においては、前期合格者のセンター試験の平均得点率は低い大学でも83パーセント前後、多くの大学では85パーセント以上です。
これが国公立の医学部を目指すのであれば、センターの得点率は9割必要だといわれる理由です。
センターの得点率9割というのは、例えば数学と理科3科目、合わせて4科目で満点を取り、英語で9割以上、国語と地歴公民で8割以上の点数を取ることでようやく達成できる数字です。
高いレベルが求められているため、センター試験で少なくとも8割以上は取れていないと、2次試験での挽回も厳しくなるといわざるを得ません。
ただしその年のセンター試験が誰にとっても難しいものだった場合、全体の平均点が低いということも考えられます。
諦める前にその年の平均点を確認するようにしましょう。
来年に照準を合わせるという方法も
センター試験が思うようにいかなかった場合、私立に進学せず浪人を考えていても、2次試験を受験しておくというのは次の年に向けての大きな経験となります。
試験会場の雰囲気や、面接と小論文の感覚をつかんでおくと、翌年の受験の際に大きく生きてくるはずです。
足切りに引っ掛からないと思われる国公立大学や私立大学を受験してみましょう。