文系クラスから医学部を受けることはできる?

文系クラスから医学部の合格を目指すことは、受験科目の違いから簡単であるとはいえません。しかし決して不可能なことではないのです。 文系クラスから医学部を狙うにあたっていくつかの方法が考えられます。

医学部の受験科目については、「医学部の受験科目は一般学部と違うの?」に詳しく紹介していますのでそちらをご参考ください。

理系クラスへ変更する

医学部を目指しているのにも関わらず、学校で文系クラスにいるのならば、なるべく早く理系クラスに移ることをおすすめします。
文系クラスにいる場合、足りない科目は自力で勉強しなければならないため、学校で医学部の授業を受けられる理系クラスの方が断然有利といえます。 まずは理系クラスへ移れるように学校の先生に相談しましょう。

理系科目の少ない医学部を受験する

大学によっては受験科目に数学III、理科2科目を課さない学校もあります。
文系クラスの範囲外の理系科目をなるべく少なくすることで勉強の負担を減らせば、ほかの勉強に集中することができます。 ここでは、2018年度実施の医学部入試で理系科目が少ない例を挙げます。ただし年度によって変更があるので、各大学の募集要項を確認してください。
国公立で理系科目が少ない医学部
  • ・2次試験で理科なし(ただしセンターで2科目)
    旭川医科大、秋田大、弘前大、島根大、徳島大、宮崎大(すべて前期日程)

  • ・2次試験で数学なし
    旭川医科大(後期)

  • ・2次試験で数学と理科なし
    秋田大、山形大、東京医科歯科大、富山大、福井大、浜松医科大、名古屋大、三重大、大阪大、鳥取大、広島大、山口大、香川大、愛媛大、佐賀大、鹿児島大、琉球大、福島県立医科大(すべて後期日程)
私立で理系科目が少ない医学部
  • ・2次試験で数学なし
    順天堂大(独自併用)

  • ・数Ⅲなし
    帝京大、近畿大(前期A)、近畿大(後期)、金沢医科大(後期)

  • ・2次試験で数学と理科なし
    センター試験利用入試を実施する私立医学部すべて(ただし産業医科大を除く)

医学部以外からでも就ける医療関連の仕事

医者という職業にこだわらなければ、医学部以外からでも医療に携わる仕事はできます。一例を挙げると、心理学を習得することで活躍できる分野です。
心理学は文系学部に設置している大学も多く、文系クラスからでも目指すことができます。 ほかにも柔道整復師や鍼灸師など、学部に大きく左右されない仕事は少なくありません。

しかし医者になるためには、学部を卒業しなければなりません。受験の目標を早めに決めて、残りの受験までの期間を自分の進路に合った勉強の準備をしてください。